FXの逆張りEAの特徴と選び方について解説します。
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FXの逆張りEAとは?
逆張りEAは、相場の流れに逆らう形で反転を狙う自動売買EAのことです。
上昇トレンドが終わりそうなタイミングで売り、下降トレンドが終わりそうなタイミングで買いを仕掛けます。
逆張りの特徴は、勝率が低めで損切りが多く、勝った時の利益が大きめになります。
成績は安定しないことが多いため、メインで利用することは少ないかもしれません。
逆張りは勝率が比較的低め
逆張りはトレンドが反転するのを狙ったEAのため、勝率は比較的低めになることが多いです。
ただ、損切りは小さめに設定されていて、勝った時の利益が大きい、もしくは損失と同じくらいの傾向があります。
短期的な逆張りを仕掛ける場合は勝率が比較的高く、順張りに近い成績になるEAもあります。
損切pipsよりも利確pipsの方が大きい
逆張りEAの設定値を見てみると、損切りのpipsよりも利益確定のpipsの方が大きく設定されていることが多いです。
どのタイミングで逆張りを仕掛けるかで変わりますが、損切りの方が1~3倍大きな設定になっていることが多いです。
トレンドフォローEAと相関性が低いので、トレンドフォローと組み合わせて利用するのがおすすめです。
逆張りEAの選び方
逆張りEAの選び方を解説します。
バックテストで安定した成績のEAを選ぶ
まずはEAのバックテストをして、成績が安定しているか確認しましょう。
バックテストはできるだけ長い期間でテストをし、停滞期が少ないものが良いです。
ただ、バックテストの成績が良くなるように最適化しているEAもたくさんあるので、バックテスト結果はあくまで第一ステップとして考えましょう。
最大ドローダウンや平均損失、最大損失などを見る
バックテストをした時に、成績だけでなく、最大ドローダウンや平均損失、最大損失などもチェックしましょう。
平均利益に対して平均損失が大きい場合は、コツコツドカンのEAなので、負けた時の精神的負担が大きい傾向にあります。
そのようなEAはロットを上げにくいので、小さいロットで運用するようにしましょう。
また、最大利益に対して最大損失が大きい場合も、連敗した時のことを考えて、ロットは小さめで運用するのがおすすめです。
デモ口座もしくは小ロットでテスト運用する
バックテストの結果が良ければ、デモ口座かリアル口座の0.01ロットなどの小ロットでテスト運用しましょう。
テスト期間は長い方がたくさんのデータが取れるので、3カ月~6ヶ月くらいあると良いです。
この時に、「変なタイミングでエントリーをする」「動きが変、危なっかしいエントリーをする」「バックテストと比べて成績が悪い」などがあれば、利用するのは止めましょう。
「バックテスト結果=フォワードテスト結果」だと思っている人もいますが、バックテストが良くてもフォワードで成績が悪いEAはたくさんあります。
スプレッドの狭いFX業者を選ぶ
逆張りEAは比較的スプレッドの影響を受けやすいため、スプレッドが狭いFX業者を選ぶようにしましょう。
スプレッドが広い業者だと利益が出にくい傾向があるため、できるだけスプレッドが狭い業者を使うようにしてください。
逆張りの場合は、業者の相性もあるので、複数の業者でテストしてみると良いかもしれません。
逆張りは成績が安定しにくい
逆張りは比較的成績が安定しにくいので、月間成績マイナスが続くこともあります。
場合によっては半年間、毎月成績がマイナスになることもあり、判断が難しいEAが多いです。
相場の相性もあるので、できるだけ長い期間小ロットでテストすると良いかと思います。
他のEAタイプと組み合わせて利用しよう
逆張りEAは比較的勝率が低めで、利益の方が大きくなりやすい傾向があります。
どのタイミングで逆張りを仕掛けるかによって、勝率がかなり変わってきます。
他のトレンドフォローEAなどが負けている時に勝つこともあるため、ポートフォリオの1つとして考えても良いでしょう。