FXの仲値EA(仲値・ゴトー日EA)の特徴と選び方について解説します。
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FXの仲値EAとは?
仲値EAは、金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートの決定時間(9:55)に向けて円安ドル高になるタイミングを狙った取引手法です。
9時55分に向けては上昇を狙って買い、9時55分以降は下がるのを狙って売る、という注文を仕掛けます。
特に5日、10日などのゴトー日と金曜日、月末最終営業日(31日など)に注文をします。
仲値は9時55分がどうなるかが決め手
仲値はロングのエントリー時間がEAによって違いますが、買いの決済時間は9時50分~55分が多く、売りは9時55分にエントリーをするパターンが多いです。
内部ロジックである程度の利益や損失が出たら決済することもあります。
仲値EAは9時55分に向けて上がらなければ勝てないため、9時55分に向けて下がり、9時55分以降は上がった場合はダブルパンチを喰らうことがあります。
相場によって勝てる時と勝てない時が大きく分かれる
仲値EAは相場との相性が良いとかなり勝てますが、相場との相性が悪いと大きく負けることもあります。
相場によって成績が大きく変わるので、テスト的に使ってみて相場と会うか確認するようにしましょう。
木曜日ゴトーの翌日金曜日は負けやすい、月末最終日がゴトー日翌日の場合は負けやすいなどのパターンもあります。
(2日連続仲値がエントリーする場合、初日に負けると翌日は勝ちやすい場合もあります)
仲値EAの選び方
仲値EAの選び方を解説します。
バックテストで安定した成績のEAを選ぶ
まずはEAのバックテストをして、成績が安定しているか確認しましょう。
バックテストはできるだけ長い期間でテストをし、停滞期が少ないものが良いです。
ただ、バックテストの成績が良くなるように最適化しているEAもたくさんあるので、バックテスト結果はあくまで第一ステップとして考えましょう。
最大ドローダウンや平均損失、最大損失などを見る
バックテストをした時に、成績だけでなく、最大ドローダウンや平均損失、最大損失などもチェックしましょう。
平均利益に対して平均損失が大きい場合は、コツコツドカンのEAなので、負けた時の精神的負担が大きい傾向にあります。
そのようなEAはロットを上げにくいので、小さいロットで運用するようにしましょう。
また、最大利益に対して最大損失が大きい場合も、連敗した時のことを考えて、ロットは小さめで運用するのがおすすめです。
デモ口座もしくは小ロットでテスト運用する
バックテストの結果が良ければ、デモ口座かリアル口座の0.01ロットなどの小ロットでテスト運用しましょう。
テスト期間は長い方がたくさんのデータが取れるので、3カ月~6ヶ月くらいあると良いです。
この時に、「変なタイミングでエントリーをする」「動きが変、危なっかしいエントリーをする」「バックテストと比べて成績が悪い」などがあれば、利用するのは止めましょう。
「バックテスト結果=フォワードテスト結果」だと思っている人もいますが、バックテストが良くてもフォワードで成績が悪いEAはたくさんあります。
スプレッドはそこまで気にしなくても良い
仲値EAはあまりスプレッドに影響されることはないで、そこまで気にする必要はないでしょう。
ただ、スプレッドが狭い方が成績は良くなるので、スプレッドが狭い業者を選んだ方が良いかと思います。
ボーナスや他のスペックを総合して判断するようにしましょう。
複数の仲値EAを比較して判断するのが良い
仲値はロングの決済時間(9時50分~55分)とショートのエントリー時間(9時55分)は同じですが、ロングのエントリー時間、ショートの決済時間が変わります。
また、内部ロジックで利確や損切りの設定もあるため、複数の仲値EAをフォワードテストしてみて判断するのが良いかと思います。
また、損失が出やすい危険な日(雇用統計翌日や年末年始など)はエントリーしないように設定されているEAもあります。
できるだけ安定して利益を上げる仲値EAを選ぶようにしましょう。
他のEAタイプと組み合わせて利用しよう
仲値EAは相場が良いとかなり大きく勝つEAですが、相場と合わないと全然勝てなくなるEAです。
相場との相性に大きく左右されるので、フォワードで相場との相性を見ながら使っていきましょう。